君の心は輝いているか【ハセガワ フィニッシュシリーズのお話】
日の光と戯れるひとときは早く過ぎ、美しい月夜に見惚れる季節となりました。おもちゃ好き屋さんです。
四季の中でも、この時期の澄んだ光はいっそうきれいに目に映ります。それを湛えた私たちの瞳も、負けないほどの輝きを放ちます。人の目を見て話せとはよく申しますが、そんなつややかな光を見ているだけでもうっとりしてしまうものです。
しかし昨今、瞳を輝かせるのは人間だけではありません。おもちゃもまた然り。そんな折にこの季節の情熱的なルナティックにあてられれば、それをより煌めかせようとするも人の性。
プレミアムバンダイ限定商品の『アルティメットルミナスプレミアム ウルトラマン弐』より、ウルトラマンジード です。アルティメットルミナスといえば、小型ライト『ルミナスユニット』によって目や頭部、胸が光る素敵な商品です。まるで小さな本物が手の中にいるような気にさせられます。
さて、こちらの写真は、理想を求めて手を加えた後のものです。購入した状態のものと比較してみましょう。
向かって左が無加工、右が加工後です。発光している部分がより青くなっているのがわかるかと思います。
内部のライト部分にハセガワの『クリアブルーフィニッシュ』を貼り込んだだけなのですが、ご覧の通りがらりと印象が変わります。
とはいえ、商品が悪いからとか、より良くしてやろう、と手を加えた訳ではありません。あくまで「自身の理想に勝手に近づけた」だけです。
写真の中央のものが今弾に付属のライト(ルミナスユニット)なのですが、従来の、オーブのものと比較しても青に寄せた色になっているのが伺えます。こういうところを見ると、製作担当の方か、製造の方か、どこかにキャラクターへの深い愛情を持った方がいるからこそ生まれた商品であると、しみじみ感じます。今回の小改造は、そこに私なりの愛情をひとつまみ添えたに過ぎません。他にも塗装の色がきれいになっていたりするのですが、その話はまた別の機会に。
閑話休題。そんな愛のキューピッドになってくれた素晴らしい商品が、曲面追従シートこと『ハセガワ フィニッシュシリーズ』です。ジード には前述の通り、同シリーズのクリアブルーフィニッシュを使用しました。
こちらも同じく、ハセガワの曲面追従シートを使っています。改造しているのは向かって左側、仮面ライダーマッハです。
こちらの方がより分かるでしょうか。青い目の部分をメッキのような質感にしたく、手をつけてみました(写真左)。
ミラーフィニッシュという鏡面仕上げのものの上から、先程のクリアブルーフィニッシュを更に貼りつけています。
と、このような具合で愛用しているのですが、結局のところ何が良いのか分からない、塗装で済むのではないか、という方もいらっしゃることでしょう。なのでここで、軽くハセガワ フィニッシュシリーズの魅力をお伝えしようと思います。
貼り直しができる
塗装ですと、失敗したときの塗り直しが非常に大変です。しかし、これらフィニッシュシリーズは、裏面がシールのようになっていますので、貼りやすく、かつ気に食わなければ再度貼り直しがききます。
今回のジード に関して言えば、ルミナスユニットを元に戻したい、塗るのはもったいない、という方も安心です。
色や質感が豊富
例えば、塗装仕上げや鏡面仕上げは手間暇をかけるだけあって非常にきれいです。しかし初心者には手を出しづらいもの。そこで、ハセガワの公式サイトを覗いてみましょう。
一部を見ただけでもこの数、この種類です。更に多くの色や質感を手に入れることができ、手軽に使えるのは大きな魅力でしょう。
薄く貼りやすい
他のシールやテープと一線を画すのは、やはりこの点。曲面追従シートの名の通り、薄く多少の伸びが効くので、球面などにも貼り込むことができます。もちろん、丸ければ丸いほど難しくはなりますが、上記のようにやり直しがしやすいため、気軽に楽しめるかと思います。
また、再度ジード の例で話すと、薄さゆえに光をさほど遮断せず、色をつけることができます。色付きセロハンやビニールに、糊やテープをつけて貼って、とするより、格段に楽に、薄い膜を作ることができるのです。
ご覧の皆様の中には、手を動かしたくて仕方なくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。なんとなく分からないままに敬遠されがちなフィギュアや玩具の改造ですが、ちょっと足を伸ばせば誰でも踏み入れられるものなのです。その上で、無改造の良さや成型色の素晴らしさにも気づけるというもの。何にせよ、あるものをきっかけに世界を広げるのは素敵なことだと思います。そうして新しく覗いた世界で、皆様にとってよりよいおもちゃとの出会いがありますことを、心よりお祈り申し上げます。
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